作品 | Aznet Produce - パート 3 ( 3 )

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第6章 冥府の守り人 ネル・ガ

未来への橋を渡るために現れた旅人はオモイカネ かつて海賊イシュターに生まれたクノイチであった。 そのオモイカネは9歳の頃、将来を共に生きる事を約束したオモイカネと 二人で草原の広がる大地に上陸したところ、山賊に捉えられ、 一人のオモイカネは人質に、そのオモイカネは奴隷として売られた。 奴隷とは意思の決定権が無い者をいう...
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第5章 番人 マル・ドゥー

この大地の最北端にそびえるティアマー連峰。 その頂を超えた先には未来へ続くとされる橋がある。 その橋を歩いた先には門があり、その門をくぐり辿り着くのはアプス山脈である。 アプス山脈に着いた頃にはその旅人は時間を超えて未来の世界にいるのだ。 しかし、その道を行くのは容易ではない。 氷の力によって力と意思が試されるのだ。 ...
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第4章 Lavie(ラヴィ)

この宇宙にはラヴィと呼ばれる力が存在し、その力は人間の体内にも及び、生命活動とも深く関わる。 クノイチとオモイカネはこのラヴィを使って様々な現象を引き起こす。 炎や氷を生み出す「言霊~コトダマ~」の原動力がラヴィなのだ。 その力が大きければ大きい程に比例してラヴィの力も必要となる。 例えば大量の炎を生み出す場合にはラヴ...
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第3章 海賊イシュター

エンリ帝国から独立した蛮族であるイシュターは海賊と呼ばれた。 珊瑚の美しいラハブ諸島の海域に接する他国の船を襲い、金品を奪う。 しかし、それには理由があった。 海に生息する魚介類の生態系を熟知しているイシュターにとって、 無造作に海域に入り込んでおこなう他国の漁業や交易は、生態系を荒らす原因でしかなかったからだ。 海は...
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第2章 エンリ帝国 〜5節 思兼の言霊-オモイカネのことだま-~

タジカラヲは核の力 クノイチは言霊による自然現象の力を持っていたが オモイカネも言霊を使用した。 だが、オモイカネは弱い力を持つため、クノイチのような争いに使う事はできなかった。 オモイカネの言霊は、傷付いた心を癒す力だった。 そして、その癒しの言霊を使った時、同時に空に浮かぶ現象が起こる。 昼には虹 夜にはオーロラ ...
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第2章 エンリ帝国 〜4節 言霊(コトダマ)〜

タジカラヲとクノイチの共通点は、争う、という事である。 体の構造が違うという事は脳や心の構造も違うのか、口論は絶えない。 同性同士であればどこかに着地点を持てる時もあるのだが 相手が異性となれば平行線を辿る時もある。 タジカラヲ同士が本気で戦うとどちらかが死ぬ運命にあるため、 戦いにもルールを決めて解決するしかない時が...
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第2章 エンリ帝国 〜3節 思兼(オモイカネ)〜

性別は3つ存在する。 強い力を持ち王座に君臨するタジカラヲ。 特殊な力を持ち、子を産み、育て、実働するクノイチ。 そして、その両方の体や心を兼ねるオモイカネ。 オモイカネが持つ力は、弱い力であった。 オモイカネは核の力も、炎や氷を支配する特殊な力も持たない。 エンリ帝国は核の力を持ってはいなかった。 なぜならばタジカラ...
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第2章 エンリ帝国 〜2節 穏やかな海〜

この世界の海は常に嵐で覆われている。 黒雲がたち込み、暴風と雷の嵐によって船を出す事ができずに航海は発展しなかった。 その中でもギルタ列島とラハブ諸島を結ぶ一体だけは不思議な力に守られているかのごとく、穏やかな海であった。 太陽の光を受けて七色に輝く海。 地図上では北西から南東へかけ、内陸の運河を斜めに走る事からレイン...
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第2章 エンリ帝国  〜1節 獅子の群れ〜

獅子の群れは、1頭のタジカラヲと複数のクノイチにて構成される。 クノイチが子を育て、食料の確保も複数のクノイチがおこなう。 その間、タジカラヲはクノイチの帰りを待つだけだ。 岩の上に座り、何もしない。 一見そのタジカラヲは何もしていないように見えるが、獅子のタジカラヲには大きな役割がある。 それは外敵から群れを守るため...
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第1章 創世記

この世の前に九頭の龍と九尾の狐あり 二柱は交わり無量の神を産む 無量の神に二種の性あり タジカラヲとクノイチ その交わりにて生まれる不可思議な平行は 清浄とは縁遠い衝突を生み出し無量の騒音となる 九頭の龍は怒り、有広無滅の炎を吐き 生死を繰り返す終わりなき世が始まる 怒りの収まらぬ九頭の龍に耐えかねた九尾の狐は一つの神...